高尿酸血症

高尿酸血症とは?

高尿酸血症とは、血液中の尿酸濃度が正常値を超えている状態のことを指します。尿酸は、細胞内の核酸(DNAやRNA)の分解によって生成される物質であり、通常は腎臓を通じて尿として排泄されます。しかし、尿酸の産生量が増えたり、尿酸の排泄が低下したりすると、尿酸が血液中に蓄積され、高尿酸血症が発生します。
高尿酸血症が持続すると、尿酸結晶が体内の組織に蓄積し、痛風発作、尿路結石の形成、腎機能障害、関節炎などの症状を引き起こすことがあります。

高尿酸血症の泌尿器科領域に関わる症状

  • 尿路結石症:尿酸が尿中で過剰に生成される場合に、尿路結石を形成することがあります。尿路結石は、腰痛や下腹部痛、排尿障害などの症状を引き起こします。
  • 尿細管障害性腎疾患:尿酸が腎臓に蓄積し、尿細管障害性腎疾患を引き起こすことがあります。この場合、腎臓の機能低下、血尿、蛋白尿、浮腫などの症状が現れることがあります。

治療

  • 尿酸生成を抑制するお薬や尿酸排泄を促進するお薬で治療をします。
  • 生活習慣の改善(運動療法・食事療法・禁煙・適度な飲酒など)をして頂きます。