尿失禁
失禁とは、尿、大便を自分の意志とは関係なく出してしまうこと。ただ、脳血管性痴呆などでは感情失禁といい、泣く(涙をだす)ことをいう。
尿失禁は大きくわけて3つあるが、膀胱に尿がたまった状態で、排尿を行いいずれかに分ける必要がある。
- 切迫性尿失禁
- 尿意が切迫してから起こる尿失禁。過活動膀胱などでもみられる。
大脳の障害による。脳血管障害、パーキンソン病などの大脳の障害がある高齢者に多い。症状は、尿意を感じるにも意図的に制止出来ずに失禁を起こす。
治療は薬物で、不随意な収縮を抑える。
- 溢流性尿失禁
(奇異性尿失禁) - 尿が膀胱に充満している時に起きる。前立腺肥大症や神経因性膀胱でみられる。
- 腹圧性尿失禁
- 中年女性にみられることが多い。くしゃみ、物を持ち上げる、運動時など腹圧がかかった際に起こる。原因は、骨盤底筋群の弛緩によるものが多い。治療は、薬物服用併用の骨盤筋のトレーニングや排尿筋の吊り上げ手術。