精嚢がん

精嚢がんとは?

精嚢(せいのう)がんは、精嚢から発生するがんです。精嚢は、男性生殖器の一部であり前立腺の上部に位置する左右一対ずつある嚢状の器官です。精管と合流して射精管を形成し前立腺の内部を通って尿道につながっています。精嚢液を分泌して射精時に精子と混ぜ合わせ精液を作ります。精嚢から分泌される精嚢液は精液全体の約70%を占め、精子に運動のエネルギーを与える役割をしていると考えられています。また精嚢の腺壁には平滑筋が発達しており、射精時には強く収縮して内容物を射精管へ送り出す働きをしています。
精嚢がんは、比較的まれながんであり、主に若い成人男性に発生します。一般的に、精嚢がんは痛みや腫れを引き起こさず、しばしば偶然発見されます。
診断には、超音波、CTスキャン、MRI、生検などの検査が行われます。
治療は、手術、放射線療法、化学療法などがあります。治療法は、がんのステージ、進行度、患者の年齢や健康状態に応じて選択されます。