腎のう胞
腎のう胞とは?
腎のう胞は、腎臓にできる液体(成分は血液がろ過された成分と同じです)が詰まった球状の袋で、一般的に良性であり症状もなく無害です。一部の腎のう胞では、がんを合併していたり、腎のう胞が多発することで腎機能が悪化するタイプがあります。腎のう胞の原因はよくわかっておらず、年齢とともに多くの人に発生し、40歳代では約50%の方にあるとされています。健診などのエコー検査やCT検査の際に偶然に発見されます。
多発するタイプの腎のう胞は遺伝的な要因があると考えられており、家族性に発生します。
無症状で、合併症(がん・感染・腎機能障害など)を伴っていなければ治療の必要性はありません。大きな腎のう胞で腰痛などの症状がある場合、エコーガイド下に細い針で腎のう胞を刺し、腎のう胞内の液体を吸引します。その後再度液体が貯留しないようにエタノールを注入する治療があります。