腎盂尿管移行部狭窄症
腎盂尿管移行部狭窄症とは?
腎臓で作られたおしっこは、腎盂(じんう)という場所に集められたあと尿管を通って膀胱に溜まります。腎盂尿管移行部狭窄症は腎盂と尿管の境目(腎盂尿管移行部)が狭く、おしっこが流れにくい状態で様々な症状が出ます。
狭窄の原因には多くの因子が関与しているといわれており、内因性通過障害(尿管狭窄、尿管ポリープ)と外因性通過障害(交差血管)が多いとされています。おしっこが流れにくく腎盂が腫れた状態(水腎症)となるため、胎児期・乳幼児期に超音波検査で指摘されることが多く、無症状のまま経過し成人となってから発見されることもあります。
画像出典:腎盂尿管移行部狭窄症 / 医療法人社団協友会 彩の国東大宮メディカルセンター
https://shmc.jp/medical/department/urology/rpjs.html
主な症状
- 背部や側腹部の痛み
- 腎盂腎炎の症状(発熱、排尿時の痛み、残尿感など)
- 血尿
- 腎機能の低下
無症状で健診のCT検査や超音波検査で発見される事もあります。
治療
腎機能障害や水腎症がある場合は腎盂形成術という手術を行う必要があります。
腎盂尿管移行部の狭くなった部分を切除し、再度つなぎ合わせるという手術です。 近年は腹腔鏡や手術支援ロボットの使用した手術が一般的です。