前立腺肥大症
前立腺肥大症とは?
前立腺は、男性のみ膀胱の出口にあり、尿道を取り囲むように位置している臓器で精液の一部である前立腺液を分泌するなど生殖機能に関係する働きをしています。「内腺」と「外腺」から形成されています。正常な成人男性の場合、前立腺の大きさはクルミ大ほどであり、体積は20cc以下と言われています。
前立腺肥大症になると、前立腺の内腺が肥大します。そのため、尿道が圧迫されることにより、様々なおしっこの症状を引き起こします。
画像出典:前立腺肥大症の原因や症状、治療方法 | 四谷メディカルキューブ
https://www.mcube.jp/department/urology/column/enlarged-prostate/
主な症状
- トイレに行く回数が増えた(頻尿)
- 尿意を感じてからトイレに行くまでおしっこを我慢できない(尿意切迫感)
- おしっこの勢いが弱くなった(尿勢低下)
- トイレに行ってもまたすぐ行きたくなる
- おしっこをする時に力むようになった、力んでも出ない(尿閉)
- おしっこが出るまでに時間がかかる(排尿遷延)
- おしっこのキレが悪くなった(排尿後滴下)
- おしっこが途中で途切れてしまう(尿線途絶)
- まだ残っている感じがする(残尿感)
主な検査
- 問診にて症状の聞き取り→当院HP内のウェブ診断ツール(国際前立腺症状スコア)(IPSS)をお試しください
- 尿検査
- お腹に超音波を当てて前立腺の大きさを測定する超音波検査
- 尿の勢いの検査
- 排尿直後の残尿量の超音波検査
- 前立腺がんの腫瘍マーカーである前立腺特異抗原(PSA)の血液検査(前立腺がんを合併している事があります)
治療
薬物療法(お薬での治療)
尿道を広げるお薬や前立腺の大きさを縮小させるお薬など効能が異なるお薬がありますので併用する場合もごさいます。
手術療法(内視鏡手術)
薬物療法をしても効果が不十分な患者さんは手術をしている近隣の医療機関に紹介致します。内視鏡手術には前立腺の肥大した部分を電気メスで切除する手術(TURP)やレーザーを使用しくり抜いたり蒸散させ細かくして体外に出す手術(HoLEP、PVP、CVP等)があります。