尖圭コンジローマ
尖圭コンジローマは、ヒトパピローマウイルス(HPV)6、11型が原因となるウイルス性の性感染症です。性器やその周辺にイボのようなものができた場合は尖圭コンジローマが疑われます。粘膜が接触し傷口などからウイルスが侵入します。
ピンク色や茶色の尖ったトサカのようなイボが特徴で痛みやかゆみはありません。放っておくと大きくなったり増えたりします。
唇、口の中、咽頭(ノド)に感染した場合はその部位にイボができます。
潜伏期間は数週間~3ヶ月と長く、感染したタイミングを特定するのが難しくなる事があります。
治療法は外科療法(電気メスによる焼却法、CO2レーザーによる蒸散法、液体窒素での凍結法)や薬物療法(軟膏塗布)の2種類があります。現在のところ尖圭コンジローマを完全に体内から排除する治療法はなく、体内にウイルスが残ってしまいます。
イボを外科療法や薬物療法で除去したとしても、表面上のイボを取り除く方法なのでウイルスは体内に潜伏したままの状態になります。そのため、治療を行っても何度も再発を繰り返す恐れがあり、再発リスクは3カ月以内で25%程度と言われています。
画像出典:尖圭コンジローマの解説 症状や感染経路・検査や治療について│STD研究所
https://www.std-lab.jp/stddatabase/hpv.php