心因性頻尿

心因性頻尿とは?

心因性頻尿は心理的な緊張や不安によっておこる頻尿の事です。検査をしても膀胱や尿道などに明らかに頻尿の原因となる病気が見つかりません。女性に多いとされています。小学生くらいの子供にも起こりやすい病気です。
特徴は、日常の中で何度もトイレに行きたくなり、常にトイレが気になり、通勤電車・バス旅行などのすぐにトイレにいけない場面では、尿意が激しくなるというのを繰り返します。それを避けるために、自分で日常生活の行動を制限してしまうことが少なくありません。何かに集中しているときや寝ている間には症状は表れません。実際に尿が漏れてしまう事もほとんどありません。また、下腹部の圧迫感や胃や腸の症状などを伴うこともあります。

主な原因

  • 精神的なストレス(試験勉強・仕事・人間関係・環境の変化など)
  • 不安障害やうつ病などの精神疾患
  • 過去のトイレにまつわるトラウマ

治療

子供の場合

基本的に「何も治療をしない」ことが多いです。おしっこに意識が集中しないようにスポーツや遊びなど夢中になれる事をさせてあげる事が大切です。

大人の場合

  • 行動療法
    ストレスの軽減(ゆっくり休む)、膀胱訓練(なるべく尿を我慢する)、水分の過剰な摂取を控える、外出時にトイレを利用できるポイントを確認しておく、体を温める、お腹を圧迫しない、など。
  • 薬物療法
    過活動膀胱の治療に用いるお薬の内服、精神安定剤や抗うつ薬の内服